桂林:杉湖の夜景











君子知命の子平術

当研究会の最も得意といたしますのは、五術の中の「命術」の八字「子平推命」です。 「子平」は唐代
末期から宋代にかけて起源をもち、当時の国家の科挙制度(高級官僚試験)が原因となりました。一族
の中からどの人材を選んで教育すべきか、土地、家、墓などの条件は「風水」として発達し、生まれた子
供の「八字」を組み立てて才能の有無を判断したのが、子平推命でした。一族の中から一人でも科挙の
試験に受かれば、一族の安泰と未来の発展を手にしたものと同じだったからです。


その「子平術」が明の時代になって完成し、明朝建国の宰相であった劉伯温の書になる「滴天髄(てき
てんい)」は現代でも子平のバイブルと言われています。


私共は古典の子平から始まり、この滴天髄を基にして鑑定をいたしております。一同浅学の身ではありま
すが、天の機密の骨髄をポタポタと地上の人間に漏らすという「滴天髄」の目的である天地の法則を皆
様にお伝えすることを誠意を持って実践いたしております。


「君子知命」とは、君子すなわち「人の上に立つもの、政治家であり教職者であり経営者であり、家の主
を始めものごとのリーダーである方々には、己の「命」を知り、自己の出処進退は自身で決定し、又、心
の用意を具体的な対処方策、造作をするべきであり、それ以外の方々でも個々の身を修めることによっ
て、国家を平安に治める(修身斎家、治国平天下)ことが出来るわけで、この命術は儒教的学問であ
り、運命学なのです。


  • (注)日本では一般的な神殺の四柱推命が流布され「子平」は中国の国家側の要人のための
    運命学として、文化大革命(1966年〜1977年)によって初めてこれらの原点が公開されるま
    で、紫禁城の奥深く眠っていました。

一般的にはまだまだ知られていない「この目からうろこ」の驚きの命術の分析を一度おためし頂きたくご案
内申し上げます。私共中国五術研究所ではこの先人の叡智を、人生における禍福、吉凶の予言、す
なわち「運命学」を研究、分析し、現代に生きる人間にあてはめ、「実践哲学」として役立てています。


  • (実践哲学:実践を理論の根底におく哲学、道徳、倫理、経済、法律、芸術、技術など広く人
    間の社会的現実生活の諸々に関する考察、又実践生活上の指針覚悟を支えうる哲学)

21世紀に入った超スピード時代の現代人は、聖人君子にならずとも、苦節何十年とこの世が人間の魂
の修行場であるとは云え、あまりにもまわり道が多より、自分の命や器を知り、天の機を待つ方が「世を忍
ぶ仮の姿」と云いつつ一生の大半を過ごすより、人生の目的を早くから、掴めるのではないか、企業の倒
産で自殺者が多くなったり、若者が大切な時間を無作に生きている現代こそ、眞の格局推命の子平術
が役に立つのではないかと痛感するところであります。